リクリセミナー「サイト更新ツールの最新事情!ツールを使い分けて制作者もクライアントもがっちり!」に参加してきました
土曜日にリクリセミナーに参加してきました。なかなかブログを書ききる時間がとれなかったのですが、1週間たっちゃう前にざっくり感想をしれっと公開します。
今回のテーマは「サイト更新ツールの最新事情!ツールを使い分けて制作者もクライアントもがっちり!」 タイトルが長い!(笑)
サイト制作現場において、最近はいちからスクラッチの制作をするよりも、何らかのツールやCMSを使う機会が多いのですが、ツール・CMSを使うことのメリットや背景、選ぶ基準をお話いただきました。 Jimdoやa-blog cmsなど、私が普段制作に使っているツールのお話が中心だったので、機能面では「うんうん」と頷きながら聞けるものが多かったです。ただ、登壇者の方の背景とか実際にどう利用しているかのお話は、同業者として参考になることが多く、心を動かされることが多かったです。
Webサービスソムリエになろう
これは、山本いずみさん(いずいずさん)のセッションでお話されていたことなのですが、小規模事業者のサイト制作では、お客さんの業種や運営対策に合わせていろんな更新ツールやWebサービスを利用して、それぞれの特性を考えて組み合わせていこうということでした。セッションの中で、その時々で最適な提案ができるように「ソムリエ」という言葉が使われていて、それがとってもいいなと思いました。
Webサービスや更新ツールが豊富な昨今、お客さんが自分でささっと更新できるほうがビジネスチャンスを逃さなくていいですし、そのための組み合わせってたくさんあるんですよね。小規模サイトのプロであるいずいずさんの「何使ってる」とか「こういう提案したよ」ってお話はとても参考になりました。
意外なJimdoの使いドコロ
私のお客さんに提案したこともある「Jimdo」ですが、最近はなかなかお仕事で使う機会がなくて、今回久しぶりにじっくりとお話を聞くことができました。とくに意外な使い方だったのですが、お客さんの商売がTVに紹介されサーバーにアクセスが集中した時に、Jimdoのサーバーなら同時アクセス1100でも平気だからということで、一時的にサイトをJimdoに変えたという事例です。「え、そんな手があるのか」ってビックリしました!
a-blog cmsでの制作進行
こちらも普段からよく利用している「a-blog cms」です。デザインとコンテンツが分離できるという特徴を生かして、サイトの構造設計やコンテンツのお話をお客さんとじっくりすすめている間に、デザイン作業が同時進行きるので便利ですよ〜ということで、共感しながら聞いていました。予算が30万円ぐらいからの案件からおすすめということで、その点も共感できて分かりやすかったです。
プロダクトごとの書体選定のお話
モリサワの高桑さんがお話された「サイト制作における書体選びのポイント」、デザイナーとしてはこのセッションがものすごく面白かったです。
モリサワさんは普段から愛用していますし、このサイトもTypeSquareを絶賛利用中なのですが、フォント愛にあふれたお話はとても楽しかったです。
個人的に圧巻だったのは、資生堂さんのプロダクトごとに使われるフォントの選定のお話でした。各ブランドサイトを実際に見ながら「この書体は○○で」という感じだったのですが、フォント選びの背景ってプロダクトのコンセプトやブランディングと関連があって、そこをフォントベンダーさんご自身がお話されるというのは、なかなか聞き応えがありました。 高桑さんは次回のリクリセミナーフォントのホントでも登壇されるので、今からとても楽しみです。
小さな制作事業主だから考えた「ビジネス」のやり方
永野さんのこのセッションは、今回のセミナーのトリとしてすごく意義のあるお話だったと思います。
特に印象的だったのは、お客さんに更新に慣れてもうらうためにSNSを使ってもらい、まったく更新をされていない既存サイトは削除してしまうというお話でした。
もともとあるサイトを消しちゃうってけっこう勇気のいることだと思うのですが、なくなってしまえば確かにお客さんもSNSに集中できますし、発信することの結果にもつながりやすいですよね。 制作者としてここまでのフォローって中々できないので、この姿勢や考え方は本当に見習うべきものがあるなと思ったし、姿勢を正す思いで聞いていました。
永野さんのセッションは、ちょうど自分の課題に感じてることのヒントがたくさんあって、すごく参考になりました。
まとめ
正直なところ、サイト制作や更新ツール・Webサービスのお話って、同業者同士の会話でも頻繁に出てくるし、あらためてセミナーで聞くことに対してそんなに意識はしていなかったのですが、ものすごく為になるし勉強になることが多かったです。 自分のモチベーションというよりも、具体的なヒントがあって、本当に参加してよかったなと思いました。